2013年12月30日

再受験体験記 番外編 不安な日々の過ごし方

ひさしぶりに再受験体験記としてひとつ記事を書いてみようかと思う。
12月も下旬、センター試験まで1ヶ月を切ったこの時期、大半の再受験生は緊張感や不安に包まれていると思う。
ブログを通して色々な再受験生とやりとりをさせて頂くが、こんなに再受験が不安なものとは思わなかったという人が少なからずいる。不安や心配で眠れない日があるという人もいる。
そういった不安や心配をどのようにごまかしつつ勉強に集中するかは結構大きな課題だと思う。
私自身も受験生の時は、漠然とした不安に包まれながら勉強をしていた。


自分がどうして再受験生の間そんなに不安だったのかと振り返ってみると、やはり自分が普通の受験生ではなくて再受験生だったからなのだと思う。
たとえ合格レベルに達しても、果たして自分が本当に受かるのか、差別などで合格できないのではないか、そんな事を考えるとどうしても不安は止まらない。
そんな時は良かった模試の結果を見たり、1年で受からなくても、何年かやればきっと受かるさと自分に言い聞かせたりして、不安になるのをごまかしつつ勉強していた。
完全に不安にならないようにするには、何らかの薬でも打たないと無理なのではないかと思う。いかにうまくごまかし頑張れるかが大事なような気がする。

結局私が「果たして合格できるのか」という不安から解放されたのは合格発表の日であった。

ここからは多少余談になる。
合格することで瞬間的に不安から解放されたのだが、今度はまた別の不安が襲ってきた。大学に入ったら入ったで、試験に落ちずに合格出来るか、留年せずに6年間を過ごせるか、今はそんな不安と戦っている。
再受験生の時は入試のシーズンは1~3月で他の時期はそのための準備の期間である。

でも医学部に入ると他の大半の学部学科と異なり、基本的には全ての試験に通らなくてはいけなくて、その試験は細かいものも含めれば1年間に数十回もあるのである。短期的な不安に襲われ、そこから解放されると、また別の不安が襲ってくる。ちょっと大げさに書くとそんな日々が大学に入ってからも待っているわけである。そう考えると、もしかしたら再受験生だった時よりも今のほうがしんどいのではないか、という気すらしてしまう。

そしてまだ意識することはないけれど、国家試験が近づいてくれば、また受験の時のように緊張するのだろうというのは目に見えている。もっとも国家試験には年齢差別はないはずだけれど。
だから、今不安に包まれている受験生は入学後もそういった不安に襲われるかもしれないということは頭の片隅に入れておくといいと思う。もちろん留年のしやすさは大学によっても大きく異なるので、そういった環境面も大きなファクターだとは思うが。私の大学は大量留年を出すことで定評のある大学なので、そういった面は割りと大きいと感じている。医学部生として過ごすのも楽ではない。


本題に戻る。
受験生の間、どうして自分はこんなに心配症で、不安に駆られるのだろうかとよく考えていた。またどうして自分はこんな性格になってしまったのだろうか、楽観的な人が羨ましいな、とよく思っていたものである。
私は昔からどちらかと言えばネガティブで、そしてそんな性格があまり好きではなかった。

だが、大学に入って勉強をしてくる中で、不安になることは実はそんなに悪いことばかりでもないかもしれないと思うようになった。

私の学年で成績が上位でよく勉強している人の中には、結構心配性の人が多いように感じられる。テストに受かるだろうかという不安が強いから、早めに試験勉強を始めたり、多くの人よりも入念に勉強をしたりする結果、成績的に上位に入るのではないかと私は想像している。
そういう人は大半の人よりも遥かに勉強しているし、遥かに理解度が高いのだけれど、試験前に勉強の調子はどう?と聞くと、「まだまだです」とか「全然終わってなくてヤバイ」とか言っていたりする。こういうことを成績がいい人が言うと、割りと嫌味でひんしゅくを買う場合もあると思うのだけれど、彼らはポーズでそう言っているわけではなくて、本当にヤバイと思っているのだと私は思っている。

一方で追試に多数かかっている同級生と話をしていると、すごく楽観的だと思うことがある。まぁ何とか受かるだろうと彼らは思っていて、でも、実際にはその見通しはちょっと甘くて、結果として追試にかかっているのだろう。もちろん追試になれば真剣に勉強するのだろうと思うが、多少追い込まれないと腰が上がらない性格なのかなと思う。

ちょっと極端な例で比較してみたけれど、果たしてどっちのほうがいいだろうか。僕はずっとポジティブで楽観的な性格がいいと思ってきたけれど、必ずしもそうとは言い切れないのかもしれないと、この事実を見て思うのである。(もちろん勉強するかどうかには性格以外にもいろんな要素が関わるのだけれども)。
ともかく、不安になりがちな人は、その性格が故によく勉強できているのではないかと思うのである。

私自身も上述のようにかなり心配症な人間だから、入学後もそれなりに勉強しているし、その結果、まだ一度も追試にかからずにここまで来ることが出来ている。
また、そもそも再受験において、ほぼ自分の計画通りに再受験を成功させることが出来たのも、このネガティブな性格のお陰ではないのかと思うのである。
不安が強い分、入念に勉強をしたし、常に最悪のケースを想定しつつ勉強していたように思う。
だから、実は不安になることはそんなに悪いことでもない。不安は勉強に駆り立てる原動力になっている、と思うのである。

また、不安になるのはそれだけ自分が今取り組んでいることに真剣な証拠なのではないかとも思う。かつての受験生の時はそんなに不安になったことはなかった。それはもちろん再受験生という特殊な身分でなかったことや、まだ自分の限界を把握しておらず、ある程度強気になれたということも関係していると思うが、やっぱり最大の原因はそこまで真剣でなかったからだと思うのである。

不安やプレッシャーで眠れなかったり、体調を崩してしまうまでになってしまう場合は厄介だけど、そこまでいかないのであれば、不安になることは悪いことばかりでもない。むしろ自分を合格に近づけてくれていて、自分が真剣な証拠なんだと思うと、ちょっと気楽な気持ちにならないだろうか。

僕は大学に入学してからこのことに気づいて、多少楽になった。不安になると、これのお陰で自分はより勉強できるのだなと感じて、それがちょっと頼もしい気になったりもする。自分の性格とうまく付き合う方法を見つけたような気がして嬉しくなるのである。

考え方一つで結構ものの見方というのは変わってくる。不安でたまらない人に何かヒントになればこれ幸いである。不安を力に変えて再受験を乗り切って欲しい。
posted by ヒル at 00:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 再受験体験記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。素敵なトピックをありがとうございました。
センター近いというのになんだか今日は涙がぼろぼろ止まらない日でした。もういい歳した大人のくせに、感情のコントロールが課題だとか自分で意識していたのに、駄目な日もありますね。でもそれだけ真剣に本気で思っているからなんだとも分析してみたり。心って難しいです。
Posted by 20代再受験 at 2014年01月02日 20:09
>20代再受験さん

お久しぶりです。
大丈夫ですか?
感情のコントロールは難しいですよね。私も意識していますが、意識したところでなかなか上手くいきません。
落ち込んだりテンパっても、あまり自分を責めずにそういうものだと受け入れるくらいがいいのかもしれませんね。
Posted by ヒル at 2014年01月04日 21:19
ありがとうございます。少し楽になりました。

体調を崩さない程度に、最後まで自分を追い込もうと思います。
Posted by 再受験生 at 2014年01月17日 18:10
>再受験生さん

コメントありがとうございます。
そう言って頂けると嬉しいです。

今はセンター試験真っ最中でしょうか。
健闘を祈ります。
Posted by ヒル at 2014年01月19日 11:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック