2013年04月27日

再受験体験記S -絶対に再受験に成功するために その2-


■ 常に自分の弱い部分を把握しようと努める
受験勉強をして、学力を効率的に上げるには、常に自分の状況を把握し、自分の弱い部分を鍛える勉強をしていくことが必要である。

この範囲は理解できているが、ここの範囲は弱い。
ここの範囲はミスをしやすい。
ちょっと時間をおくと、この範囲はあやふやになってしまう。
桁数が多いと計算ミスをする。
移項の際に符号をミスする。
文字の多い方程式を解くときに書き損じて間違える。

等々、常に自分の弱みや、ミスの原因を認識していくことが大事である。
自分の弱みを分析出来るのは自分だけである。模試などはその助けになってくれるが、何処が間違って、何処が合っているかという情報でしかない。それより大事なのは「何故」である。何故間違ったのか、何故ミスったのかを分析することだ。

知識がなくて出来なかったのか、知識はあったが思い出せなかったのか、知識はあったけどミスしてしまったのか、ミスだったのであればミスの原因は何か。同じ間違いでも、間違いの原因で打つべき対策は変わってくる。

自分を徹底的に分析し、同じ間違いやミスをしないことを意識して、対策をし続けないとなかなか成績は上がらない。勉強しているけれどほとんど成績が上がらないと言う人は、そういった観点から自分を見つめてみることをおすすめしたい。


■ 弱点や不安を真っ先に潰す、勉強を楽しむ
ブログを開設して質問を受けていると、数学が出来るか不安ですというお話を聞くことが多い。元々理系ではなかった人にとっては最大の懸念事項だろうし、理系出身であっても、数学に苦しむ人が多いように感じられる。

数学以外でも、例えばセンター国語がなかなか取れないとか、文系出身の人だと理科が足かせになったりして合格に近づけない場合もあるように思う。

学力が医学部受験レベルに到達できるかという不安は誰にもあると思う。再受験に挑戦するべきか否か、そこで迷う人も多いのではないだろうか。
そういう場合におすすめしたいのは、自分にとって最大の障壁になりそうな科目だけを勉強してみることだ。

例えば数学がほぼ初学に近いのであれば、まずセンターレベルまで数学のみを徹底的にやってみる。センターレベルの数学にすら苦労するようであれば、再受験から撤退するのも一つの決断である。そしてセンターレベルの目処がついたら、初めて再受験に本格的に参入する。
これなら仕事をしながらでもある程度の期間で進めることは出来るだろうし、いきなり仕事を辞めて1から勉強を始めるというより、色々と安全だと思う。数学の部分を自分の苦手な科目に置き換えて考えてみてほしい。

本格的に勉強を開始してからも、意識すべきことは同じである。とにかく、目先の障壁を片っ端から潰すのである。
自分が苦手な科目や苦手な範囲をやるのはとても億劫なものだ。苦手だから時間もかかるし、苦しいので早く次の勉強に移りたくなってしまう。
だから結果としてなかなか苦手が改善されないという場合も多いように思う。

私の場合センター国語がなかなか改善されずだらだらと本番までいってしまった。
かつてある程度勉強した他の科目と違い、国語の対策はもう少し早い段階でまとまった時間を取って行うべきだったと思っている。そうしたら、もう少しセンター試験を心に余裕を持って受けられたのではないかなと思うのである。
当たり前なのだけれど、今できない事がいつのまにか出来るようになっているという事は起こり得ない。
苦手を克服するためには嫌々ながらも毎日、地道に、必死に努力することが必要なのである。それをせずに後回しにしていると、あっという間に時は流れ、時間切れになってしまう。

医学部に受かりたいのであれば、得意科目を伸ばす前に、苦手科目を潰すことが大事なのではないかと私は思っている。大げさに言えば真っ先に苦手科目に手をつけ、それを克服できなければ医学部受験を諦めるくらいのつもりで苦手の克服に取り組むことが大事なのではないだろうか。

そして、苦手を克服したとき、勉強は俄然面白くなる。
進研ゼミのCMみたいだけれど、出来るようになると勉強は面白くなってくるものなのだ。
こうなるとしめたモノである。
「果たして合格に届くのか」という不安が、「いけるかもしれない」という希望に変わる。
その結果、より勉強に集中できるようになるのだ。

体験記にも書いたが、私もずっと苦手だった数学が面白く感じられる時期が受験を翌年に控えた秋くらいにやってきた。そして、この時再受験に成功することを確信したと言っても大げさではない。もしもう1年やることになったら、数学を徹底的に極めてやろうくらいに思っていた。

とにかく、苦手を克服することはその科目が出来るようになるという事以上にやる気やモチベーションなどに色々な波及効果を生むという事である。
だから、苦手をまず克服するという意識は大事であると思う。


■ 王道を意識する
絶対に再受験を成功させるという観点から言うと、希少なサンプルを根拠に自分も出来るかもと思うことはあまりいいことではない。
例えば、秋の模試E判定からの逆転合格とか、センター8割以下からの逆転合格(2013年はセンターが難しかったのでそれなりに居るかもしれないが)とか、勉強開始から半年以下で合格出来ましたとか…。

例を挙げたら枚挙に暇がないが、そういった人はごく一部の少数派であるという意識を持とう。現実はE判定だったひとはほとんど不合格だし、センター8割以下の人もほとんど不合格、勉強開始から3年とか(下手すればもっと)平気でかかる世界である。
そんなモノではなく、理想的な合格パターン=王道に乗ると言うことを意識していこう。

再受験の成否に関わるファクターはざっくり言うと「実力」と「運」ではないかと私は思う。上記の希少な例の人は運が良かったという風に考えるべきである。

再受験成功の王道は圧倒的な実力を持って、ちょっと運が悪かったとしても合格できるくらいの余裕を持つことである。
再受験生には目に見えないところでどんな差別があるかも分からないし、点数的には上位で合格するくらいのつもりで居た方がいい。

とにかく、合格の確率の高いステップで入試までたどり着くような意識が大事である。すなわち、模試の偏差値はずっと高空飛行を続け、センターではボーダーからリードを持って、2次に余裕を持って挑む事を目標にしていくべきだと思う。

もちろん、それを目標にしたからと言って必ずしもその通りに出来るわけではない。
だが、それが出来ないと言うことはそれだけ合格から遠ざかっていると言うことを認識しなければいけない。
繰り返しになるが、最初から少数派を心のより所にしてはいけない。自分がその少数派になれる保証はどこにもない。


■ いい結果は忘れ、悪い結果は重く受け止める
模試でどんなにいい結果が出ていても本番で落ちてしまう人はいる。本番で緊張してしまって実力が出せなかったり、たまたま模試が出来過ぎだったりと色々な理由が考えられるけど、とにかくいい結果が出ても安心すると足をすくわれる可能性があるという事を肝に銘じておいた方がいい。
いい結果が出たら、その日くらいはその結果に浸ってもいいけれど、次の日からはその結果は忘れて再び勉強しよう。
この勢いでもっともっと差をつけてやろう、くらいな感じでいるのがいいと思う。安心してもいいことはない。

とくに1回の模試でたまたまいい結果が出たりすると、それを拠り所にしてしまう場合がある。
だが、あくまでも模試の結果は悪い方に主に着目するべきである。
特に同じような時期に受けた模試の結果が大きく違ったりする場合、要注意である。
どちらの結果が自分の実力を反映しているのか、よく検討する必要がある。

そして模試の結果が悪かった場合、その結果はほぼ間違いなく本番の結果に直結する。
勉強期間が短いなら、E判定からの逆転の可能性もあるかもしれないが、勉強期間が長ければ長いほどその逆転の可能性は極めてうすくなる。極めて深刻に受け止め、自身の勉強を点検しよう。


■ おわりに
と言うことで、長々と書いてきた再受験体験記も一応これで終了です。
抽象的な内容が多くなってしまいましたが、私が結局のところ言いたいのは、受験は個人戦であり、自分が合格レベルの学力を身につけるために、最も適切な方法を見つけていくことが大事であるということです。具体的な方法は各人によって異なりますし、何が良いのかは自分にしか分かりません。
だから、それらを自分で見つけていくという事が必要です。
常に自分が自分を導くという意識を持って、自分を分析し、必要な方策を決定し、それを実行していくことが大事なのではないでしょうか。

もちろん非凡な人はそのようなことをする必要はないでしょう。でも、私のような平凡な人間が、非凡な人と同じ土俵に上がるためには、そういった分析、計画、実行がとても重要だったと思うのです。

再受験生は一般の受験生よりも年齢を重ねています。それは年齢差別というデメリットに繋がる場合もありますが、自分のことを正確に把握するという点においては有利になると思います。
また、社会人経験など一般の学生が体験していない経験は、目に見えないにしろ、必ずどこかで役に立つと思います(決して大きく役に立つことはありませんが)。
これから再受験を目指す方にはそういった部分を武器にしていってほしいなと思います。

最後になりますが、私の再受験体験記を読んでくださった皆様に感謝いたします。あまりにも長文で要点が分かりづらいという面もあると思いますが、なるべく自分の体験を詳細に記載したいという考えからこういった形になりました。
何か一部分でも参考にしていただけたら、これ以上の喜びはありません。
再受験生にはネガティブな情報も多いこのごろですが、1人でも多くの方が合格にたどり着くことを願っています。

2013年4月27日
posted by ヒル at 21:37| Comment(6) | TrackBack(0) | 再受験体験記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1センター後から2次までの時期に「入試の核心 標準編」をしてましたが、多分ブログ主さんが受けた大学は前後期ともにそこそこ難しめの問題が数学は出される所だと思います。その点から見てこの本は役に立ちましたか?
2去年は「同い年のバツ1子持ちの女性に迫られた」そうですが、学生でどうやってそんな人とであったんですか?
Posted by 質問です at 2013年04月29日 07:35
ヒルさんが卒業し医師になられる頃はおいくつなのでしょうか。
現在アラサーだと、卒後30代前半でしょうか。
Posted by kn at 2013年04月29日 20:28
>質問ですさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

「入試の核心 標準編」が私が受けた大学の問題に対応出来るような問題が入っているかというと、恐らく否です。この問題集だけでは足りないと思います。
ただ、私は青チャートの後にこの問題集に手を出したので、青チャートの定着度を見るという点ではやった意味があったかなと思っています。

それから、バツ1子持ちの女性の件ですが、学生になってから知り合ったのではなく、昔からの知り合いでした。
学生になると、学生以外の人と知り合う機会はなかなかないですね。
Posted by ヒル at 2013年04月29日 21:56
>knさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

私が卒業するのはだいたい35くらいです。
もちろんストレートで卒業できなければもっと後になってしまいますが…。
Posted by ヒル at 2013年04月29日 21:58
お返事ありがとうございます。
私も既卒で、学力は志望校に近づいているものの、受かった場合本当に進学して良いのかと自問しています。

母が50代前半、父が60に近いものですから
親に心配を掛けるのではと気がかりです。

ヒルさんはそのあたりのご心配はありませんでしたか?

医師になりたい思いは強いのですが、両親に心労掛けたくなく迷っています。
Posted by kn at 2013年04月30日 11:48
>knさん

私の場合、正直なところあまり親に心配をかけるという事に関しては考えませんでした。

もちろん再受験をすると言った時に親は心配だっただろうと思います。

でも、親を心配させないために我慢してサラリーマンを続けても、いつか私の方が腐ってしまうかもしれないと思いました。
心配させないという理由だけで、その当時の仕事をあと30年続けることは出来なかったと思います。

それよりも、私が充実した人生を送ることが自分のためであり、また親のためにもなると判断しました。

親が大きく反対せずに受け入れてくれたことも大きかったかなと思います。

Posted by ヒル at 2013年04月30日 21:32
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