2012年11月15日

再受験体験記D -2010年7月末〜12月 その1-

2010年7月末〜2010年12月

■まずは試行
色々と考えた結果、自分はきっと医学部に合格出来るはずだと思うようになったものの、果たして自分のモチベーションがどれほど続くのかということや、久しぶりの受験勉強が実際どんなものかはやってみなければ分からない。私は結構気分屋の面もあって、自分の考えが果たしてずっと変わらないのかという意味で若干の不安があった。そのため、まずは再受験を本当にするかどうかは置いておいて勉強をしてみようと思った。仕事をしながらなので、そんなに勉強時間が確保出来るわけではないが、使える時間を全て勉強に費やす生活を送ってみようと考えた。言ってみれば試行期間である。自分自身を試すことにした。


■スタート地点の学力
本来であれば、勉強を始める際にまずはセンター試験の問題を一通り解いてみたりして、客観的なスタート地点の学力を把握する方がいいのではないかと思う。私はそうはしなかったが、これから再受験を考える人はまず、最終的に乗り越えなければいけないセンターの問題を解いて、ゴールと現在地のギャップを知る方が良いと思う。もちろんいきなり模試を受けてみてもよい。私は自分の学力がこんなもんだろうという見積もりをつけ、そこからどう学力を向上させていくかという事を考えた。


■合格までのイメージ
私が勉強を開始したのは2010年の7月末。さすがにそこから半年程度で医学部に受かるほど自分の能力が高いはずもない。よって2012年度の入試をターゲットにすることにした。この頃は、1年半もあれば仕事をしながらでも合格できるのではないか、とか2011年一杯は仕事を続けても大丈夫かな、とか甘い考えを持っていた。出来ればぎりぎりまで仕事をして、少しでもお金に余裕を持たせたいという思いがあった。後々そんな余裕を持ってやることは不可能だと感じるようにはなるのだが。

合格のためにはすべての科目で高い実力をつける必要がある。しかしスタート地点の学力は科目によって異なるし、身につけるための労力も違ってくる。自分の中での見積もりでは、やはり医学部合格のためには数学が最大の壁になるだろうと思っていた。昔に比べ数学が出来るようになっているはずという思いはあるが、数学の全範囲は膨大であるし、他の科目に比べ圧倒的に時間がかかるのは間違いない。その上で英語や理科で躓いているようでは話にならない。

自分が医学部に入るために描いたイメージは英語と理科をある程度早い段階で完成させた上で、数学を何とか合格レベルまで持っていくというものであった。もちろん数学には一番時間をかけるつもりだが、それでも果たしてどこまでいけるかわからない。とにかく、数学次第という状況まで早めに持っていければと考えていた。

苦手な数学を理科と英語で補おうと考えた時期もあったが、次第にそれは難しいと考えるようになった。医学部受験生の中で抜きに出るほど特定の科目を得意になるということはどういうことか、それを考えれば、平均的に学力を向上させるほうが結局早いのではと考えるようになったためだ。


■英語
英語は以前の入試の時も自分の中では得意な科目であったし、大学生や社会人時代も何かと触れる機会はあるため、一番力が衰えていない科目である。とはいえかつての受験時にはどうしても一流大学の英文を読みこなすまでには至らなかった(偏差値的に言えば概ね偏差値65を越えるのが難しいと感じていた)。

エントリーの記事で、自分の中の壁を乗り越えることが出来ているか、を評価することが大事であると書いたが、私は英語に関しては壁を乗り越えられているという感覚はなかった。私の模試の成績を見れば英語は一番安定していたと言ってもいい科目なのだが、勉強を開始する前はある意味一番見通しの立たない、不安な科目でもあったのだ。

この頃第一志望として考えていた大学の過去問を見ると、英作文はあまりなく、文法問題は一切無い。その代わり英文の難易度は高く、時間もかなり厳しいものである。求められるのはとにかく読解力だと感じた。そして、大学は変われど、現在の受験で必要なのはまず何よりも読解力である。そのため、圧倒的な読解力をつけること、そして他の学生に遅れを取らない程度の英作文力をつけること。これをゴールとした。

読解力とはなんだろうか。定義するのは難しいが、正確な語彙と文法の知識を元にたくさんの英文を読むことで身につくものではないかと思う。
そこで英語の勉強の当面の流れをイメージした。

@ まずは文法を一通り勉強する。
A 文法が終わったら英文読解の参考書と標準レベルの単語集および熟語集をやる。
B 長文読解の問題演習とセンターの文法対策、および英作
C 受験が近づいてきてから最後に難関向けの単語を仕込む

以上のようなステップを想定し、最初に買った参考書は以下の通りである。

今井の英文法教室 上・下 東進ブックス
英文読解の透視図 河合塾
解体英熟語 Z会出版
Duo 3.0 +CD アイシーピー
ドラゴンイングリッシュ 講談社
合格英作文作成法 学研

文法書は王道とされるフォレストが分厚すぎてやる気がしなかったので、レイアウトや読みやすさを考慮してこの本にした。毎日のように使うものなので、参考書は自分が読みやすいと思うものを選ぶのが結構大事ではないかと思っている。

単語は手元にあったDuoを使うこととし、CDを買って、電車などで聞くことにした。Duoだけで足りなければまた別の単語帳を追加しようと考えていた。DuoのCDはリスニングの対策も一応兼ねている。解体英熟語もインターネットの評判などを頼りに割と何となく買った。単語集や熟語集はどれでも大して変わらないと思っている。自分が見やすかったり、使いやすいと思うモノをきちんとやりきる事が大事だろう。

一番重要な読解の参考書は英文読解の透視図にした。これは難関大学向けとされており、ある程度の力のある人が手を出すべきとされている参考書である。一般的には受験勉強において、いきなり手をつけるレベルの参考書ではない。
ただ、私はそれなりに英語が出来ると思っていたし、英語に関してはそこまで時間をかけたくなかったので、本屋で少し立ち読みをして、読めないことはなさそうだったので一気に手を出してみた。

ドラゴンイングリッシュ(例文集)は変なタイトルとは裏腹に結構実用的に見えたのでチョイス。英作文はそこまで力を入れるつもりがなかったので、英文100個のみというのは手をつけやすく、ちょうど良い分量に思えた。合格英作文作成法は模範解答が複数用意されているところが気に入った。


■この時期の勉強 -英語-
英語に関しては他の科目に比べるとスタートラインの学力は一番高いと見込んでいたので、ひとまず理系科目を重点的に勉強し、英語を勉強する時間は短めにすることにした。
ということで、11月ごろまでは今井の英文法教室を理系科目の合間に1回2章程度のペースで勉強していた。12月ごろから英文読解の透視図に手をつけ始める。単語は通勤の電車でDuoのCDを聞く程度。熟語・英作文は後回しにした。


■ 数学
私の中での医学部再受験最大の鬼門。かつての受験時にも最も苦労した科目だった。ただ今ならきっと理解力は高まっているはずだし、実際の受験までは結構時間がある(とこの当時は思っていた)のでとにかく基本的なレベルから網羅的に勉強出来るチャートをまずやることにした。

本屋に行って青チャートと黄チャートを見比べる。とはいえどっちが良いのかはよく分からなかった。評判として青チャートは1冊で標準的な大学の受験レベルまでカバー出来るという事だったので、最終的に青チャートを選択した。数学に関しては明確なプランを持っておらず、まずは青チャートをひたすらにやることにする。


■この時期の勉強 -数学-
1回90分を目安に例題を解く。数TAは例題と演習問題を順番に解いていったが、後から振り返るととにかく全体を見通す意味で、例題のみ先に解いた方がいいように思った。丁寧に解いていったので、思いのほか時間がかかる。数1Aを一通りやり終えたのが11月に入ってからだった。

時間がかかりすぎたため、数UBでは例題のみを解く方針に変更した。数TAの範囲では三角関数や図形の問題がかなり充実しているが、特に2次試験ではあまり見ることはない範囲であるので、さらっと流すべきだったと反省している。結局12月までに数UBの最後まで終わらないというスローペースで勉強していた。とにかく最初からこつこつと進めていたので、今思うとあまり効率のいい勉強ではなかったかもしれない。

続く
posted by ヒル at 16:03| Comment(5) | TrackBack(0) | 再受験体験記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は家の事情や金銭面のことを考えて塾にもいけませんし仕事をしながらの勉強です。
でも私は文系だったので数学も得意ではありません。参考書やセンターの回答を見てもさっぱり分からず質問する人もまわりにはいませんので先へ進めないことが多々あります。分からない問題はどう対処していましたか?
Posted by 美咲 at 2012年11月16日 08:45
>美咲さん

私の場合回答を読んで理解出来ないということはあまりありませんでした。
これはある程度理系として勉強してきた実績があったからだと思います。

分からない問題を自分で解決したいのであれば、まず回答を見て何が分からないのか分析しましょう。

回答の発想や考え方の指針が分からない(思いつかない)のであれば、そういう考え方があるのだと思って覚えるようにしてください。いずれ勝手に出てくるようになります。

式の展開などについていけないのであれば、基礎が出来ていない可能性があります。
使われている公式と式展開を見比べつつ丁寧に追うようにしてみてください。

また、参考書が自分のレベルに合っているかも確認してください。
回答が不親切な参考書もあります。
そういった場合は思い切って参考書を変えるのもありです。
Posted by ヒル at 2012年11月16日 18:49
もう一度自己分析してもます。ありがとうございました!
Posted by 美咲 at 2012年11月17日 09:01
いつもブログ楽しみに読ませて頂いています!その2がとても楽しみです!
医学生生活頑張って下さい!
私も2014年の受験、頑張ります!
Posted by ゆう at 2012年11月19日 16:38
>ゆうさん

ありがとうございます。
励みになります。
今週中には更新しますので、もうしばらくお待ちください。

受験勉強頑張ってくださいね。
Posted by ヒル at 2012年11月19日 19:29
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